2013年10月1日火曜日

写真とフレアやゴースト [初心者向け]

皆さん、写真を撮っていて、フレアやゴーストに悩まされる事ってありませんか。
肉眼では現れないこれらの症状は、複合レンズ群や絞り羽根機構に伴う写真特有の 乱反射 現象です。
極稀に、効果的な像を結ぶ場合もありますが、概ね、マイナスの働きしかしません。
どんな事に気を付けるか、纏めておきましょう。


先ずは、基本。
レンズフードの装着 です

交換レンズやセット品にフードが付属しているのは、理由があります。
フレアやゴースト等を避ける目的なのです。
     あるのに使っていない方が実に多い ... 。 ドウシテ。 ツカエバ イイノニ。

一般的なコンパクトカメラに装着出来なかったり、入門一眼機種で別売りになっているのも理由があります。
通常の記念写真を撮る時を考えて見て下さい。
普通、太陽を背にしてカメラを構え、「 はい チーズ ... 」 パシャッ ですよね。  所謂、順光。
この時は、フレアやゴーストは発生せず、従って、フードは不要です。

ところが、様々な状況で撮る様になると、太陽が 斜め前 や 真正面 になります。  所謂、逆光。
肉眼ならどうしますか?
  目を細める --- これは、絞り機構の役割。
  目の上に手をかざす --- これが、フードの役割。  眩しさを遮るのです。 

強烈な光源が被写体の後ろにある場合は フードは必須 なのです!

勿論、レンズに施されたコーティングは、フレアやゴースト防止の為です。
しかし、最高級のレンズにもフードは付属します。 つまり、フードは必須なのです。

参考:高価なレンズは、開放F値を明るくする為に前玉が大きくなります。
    前玉が大きくなると、不要な光が入り込み易く、コーティングもひと工夫が必要であったという事ですね。
    現在では、素晴らしいコーティングが開発されていますが、万能ではないと。



さて、次に、応用。

画面の中に、強光源(太陽等)がある場合は、先のコーティングの進歩に依り、大きな画面の崩れは生じなくなって来ています。
しかし、問題は 画面の近接外部に強光源がある場合です。
   カメラのフレーム内に太陽を入れ、少しずつ構図をずらし光源をフレーム・アウトして見て下さい。
   ボーと全体が白っぽく霞が掛かった様な状態になるカメラ位置があると思います。
   このアングルは、カメラやレンズにとって なかなか、厳しい条件です。
また、最近のレンズは単焦点ではなくズームが主力ですね。
ズーム用のフードは、短焦点時を基準に設計されています。  フードによるケラレ防止。長く作るとフード端が写っちゃう。
           レンズそのものも、ズームの方が構成枚数が多い分だけ不利なのですが、
           これだけ普及して競争が激しいとメーカーも本腰を挙げて開発しますので、
           フレア・ゴースト対策の優れたものが多いのも事実です。
           しかし、フードそのものは旧態然のままですね。
望遠寄りの焦点距離では、充分な効果が現れない場合があります。  フードの長さが短いのです。

こんな時は、フード前の上部を遮ってやれば OK
    私が良くやる失敗は、手で遮ってフレアはなくなるけど 画面上部に手が大ぼけで写り込んでしまう って奴。
    
    蛇腹式のフードや 銀レフ同様の黒デフや 専門的なものもありますけど 大袈裟で ... 。
    携帯に便利で 役に立つ 安価な グッツがあれば お教え下さい。
    黒艶消しの硬くて平らな 15cm x 10cm 程度の 板が恐らくベストだと思うのですが。
    黒マットの厚紙をフードに巻き輪ゴムで止めるってのもいいかも です。

勿論、カメラの位置を少し動かすだけで、改善されてしまう事もありますし。



最後に、厳密に確認するには

やはり、撮影してみて結果をその場で レビュー するのが一番ですが。
事前に なら、絞りを絞って プレビュー でしょうか。
フレアは兎も角、ゴーストを意図する場合には、絞り値によって形状が変化するでしょうから、プレビューは有効だと思います。
三脚に据えた場合は可能ですけど、手持ちでは、なかなか、難しいかも ですね。
    ほほ 100 % 手持ち撮影の私は プレビュー等した事はありませんけど ... 。



いざという時に、残念な結果の写真にならぬ様に、 フードは常に装着し、
厳しい条件の時には、フレアやゴーストの入り込みに注意しましょう!
敢えて これらを写してしまうか、対策を施すか、 ... 腕の見せ所です。

あっ、フレアとゴーストの解説を忘れましたね。
では、簡単に。 乱反射の結果だとは書きましたね。
フレアは、全域もしくは広範囲に、薄い靄の様に、色被りします。
ゴーストは、他と区別可能な多角形(丸)等の連続模様です。
Flare 揺らめく炎や光 照明弾。
Ghost 幽霊 おばけ 幻影 乱像。
他の物に例えれば、
フレアが均一でとても大きな前ボケ、ゴーストは不思議な格好の後ボケ。
コントラスト低下や塵もどき と忌み嫌われる場合が多いです。
 
 


0 件のコメント:

コメントを投稿