2014年3月14日金曜日

写真とデジタル [初心者向け]

写真はデジタル全盛です。 テレビもパソコンもスマホも映画も、皆、デジタルです。
一回、基本に戻って、デジタルを見てみましょう。
昔は、アナログでしたね。
デジタルとアナログって、どうなの。


ここで、デジタルとアナログを比較する事はしません。
もう、既に、デジタル全盛。 既に、アナログは特殊な位置付けですから。
フィルムとデジタル云々も止めます。

我々が見ているのはアナログだと信じられています。
綿々と続く縦横奥行きの世界だと。
脳の中では実際どう映っているのか ... これも電気信号だと言われていますね。
実際の所、私のボケかかった脳味噌では、よく分かりません。

只、一般的な認識は、アナログは途切れのない連続変化で、デジタルは01の断片的な集合 とも言われます。
強いて喩えれば、アナログは境界のない世界で、デジタルはモザイク画像の様な枡また枡の世界。

一番簡単なのが、今、ご覧戴いている この文章の文字 です。
今の PC 類は滑らかに表示できるようになりましたね。
でも、目を凝らして良く覗き込んで見て下さい。 ギザギザでしょう。
  あれぇ、うちの PC だけ ?   いやぁ、そんな筈はありません。  きっと、ギザギザです。
細かい四角の集合と輪郭をぼかす技術が、ギザギザを忘れさせています。

  注目すべきは、白地に黒い線を表現するのに、白黒2色では対応できず、
  灰色を混ぜ込む事で、滑らかさを実現しているという事です。



写真もそうです。
高精細さと補完技術が進歩し、色の升目の集合である事を忘れさせてくれています。

この例では、表示倍率の関係から干渉縞(モアレ)が出ます。 クリックして原寸でご覧下さい。

白黒ふたつの市松模様が、遠く離れてみると、灰色の無地一色に見えるのと同じです。
ピンクの四角が、本当にピンクの集合なのか、それとも、赤白の市松模様なのか、は ... 。  う~ん、難しい。

視覚的な錯覚や、デジタル画像の拡大・縮小過程で生じる干渉 等、様々な要因が絡むのですが、
現在、通常の利用に於いては、概ね、問題ないレベルになっています。

  極稀ですが、サムネイル等で縮小表示した時に上の例の様なモアレ模様が出てびっくりします。
  また、jpg ファイルは、元々、圧縮保存されていますので、拡大縮小が伴いますね。
  デジタルはコピーしても劣化しないと言われますが、原寸での場合です。
  サイズ(拡大縮小比率)を変えれば、似た様なものが複製されるだけで、同一ではありません。


市松模様のひとつの枡が、カメラの撮像素子 ひとつになる、と考えれば、分り易いでしょう。
枡の数が、 画素数。
枡の大きさが、 撮像素子の大きさ。

市松模様には、斜めの線や曲線は ありません。
市松模様では、ひとつの枡は、ひと色です。

これを、遠くから、眺めて、写真 として 見ている訳ですね。


画素数が増えれば、ギザギザが細かくなり、
撮像素子が大きくなれば、各枡の記録情報が正確になる、  という事です。

実際には、撮像素子に光を送る レンズの性能 や、
撮像素子上の光を色として記録する 映像処理エンジンの性能 が、 かなりの影響度を持つ事も忘れてはいけません。

  しかし、実用上は、もう、充分な性能に達しているとも言われます。
  この微妙な差を、味として、云々する世界が、カメラの世界です。
    上級機種を使えば、確かに、正確な記録が可能になります。
    但し、正確さを求めるには、全ての要素(機材と腕)にステップアップが要求されます。
    いいカメラを使えばいい絵が必ず撮れる訳ではありません。

これらが、総合的に機能して、写真として デジタル・メディアに 記録 してくれる訳ですね。


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