2014年4月3日木曜日

GIMP 合成写真の作り方 クイックマスクを使って

合成写真を作る方法って、沢山、ありますね。
ここでは、GIMP のクイックマスクを使って、合成(コラージュ)する方法を書いて見ます。
例えば、人物の顔を挿げ替えたり、花を切り貼りする、そんなイメージのものを。
複数の画像から、いいとこ取りして、一枚に纏めて見ましょう。


以下、GIMP を使った説明です。  画像は GIMP 2.6.11 のものです。


以前、以下の投稿で、人物を切り抜く方法について書きました。
     GIMP 人物を繰り抜く (1)  方法
これは、電脳ばさみ という選択範囲指定の方法を使っていました。
直感的で分かり易い方法ですが、閉じられた 任意形状の 範囲 を作るのに、根気が要ります。
やり直しをする事も度々です。

今回、ここで、ご紹介する クイックマスク は、極めて、柔軟性に富む方法です。
利点は、
     他の選択範囲指定から、クイックマスクのモードに切り替えて、追加・削除が可能
      (html:ffffff) と (html:000000) のペンを使って、追加・削除を作業
     灰色 (無彩色) で、中間階調(フェードイン・フェードアウト)にぼかす事が可能
逆に、
     選択範囲が透明に表示され、非選択部分は赤く色被りして表示される ため、慣れが必要
     純白や純黒を指定しないと、ぼかして選択した事になる事
                       作業時の白黒指定色の確認が必須/赤い色被りの為に画面では確認し難い
     選択範囲をコピーする時に、クイックマスクモードから選択モードに切り替える必要あり

これらの点に注意して、さぁ、やってみましょう。


写真を2枚用意します。
ここでは、水仙 と 桜 とにしました。
水仙の花を桜に替えて見ます。


さて、写真は平面ですから、前景・被写体・背景はひとつに納まっています。
GIMP で作業する時、背景は水仙の絵、被写体は切り抜いた桜、前景があれば水仙の絵からの切り抜き、 となります。



では、作業手順です。
  1. 画像サイズを決めて、それぞれの写真を開く (ここでは別画像で2枚)
  2. 作業確認用にもうひとつ開く (切り抜き用なので小さくて可、切り抜くサイズに合わせる)
  3. 桜 の絵から 花を切り抜く
  4. 作業確認用画像にコピー貼り付けして内容を確認 良ければ
  5. 水仙画像に貼り付けして、位置を移動
  6. 水仙画像から 前景の花弁を切り抜く
  7. 作業確認用画像にコピー貼り付けして内容を確認 良ければ
  8. 水仙画像に貼り付けして、位置を移動
  9. 完了 結果をファイルに保存
最初はこの手順がいいでしょう。
この欠点は、保存ファイルに、全ての材料(ここでは、桜)のデータがない事です。
作業に慣れて来たら、ひとつの画像に、全ての元画像を入れて、作業した方が良いと思います。


それでは、切抜きから貼り付けまでを、もう少し、細かく書きます。
取り敢えず、別画像で開いた状態での説明をします。  上の番号で。

 3. 切り抜く(クイックマスク利用) ~ 5. 貼り付け 位置 移動

    ツールボックスから、適切な範囲指定方法を選んで下さい。 矩形選択・楕円選択・自由選択・電脳はさみ
    ここでは、楕円選択を使います。
    大きさと形状を決めて選択したら、画面左下の クイックマスク をマウスでクリックして下さい。  上の図参照
    こうなる筈です。


    ツールボックスから、鉛筆で描画 を選んで下さい。
    ブラシ をクリックして、適切な大きさに変えます。  チェックボックス類は全てオフです。
    描画色を 純黒(html:000000) にします。
    花の輪郭に沿って、外側を塗り潰して行きます。
       塗ると、赤色で色被りしますね。
       この赤い部分が、非選択範囲で、透明(元のまま)の部分が選択範囲 になります。
    もし、はみ出してしまった時は、描画色を 純白(html:ffffff) に変えて、同じ様に塗り潰します。
    塗り絵の要領ですね。  残したい所は純白で、消したい所は純黒で、です。
    塗り残しに留意して下さい。


    再び、画面左下の クイックマスク をマウスでクリックして下さい。
    赤い色被りが外れて、点線アニメの選択範囲に代わる、筈です。
    そこで、選択(S) > 可視部分をコピー(V) で、クリップボードにコピーして
    確認用画像に切り替え、 編集(E) > クリップボードから生成(P) > レイヤー(L) で貼り付けます。
    左上に貼り付きます。

    思った形に切り抜けているのを確認出来れば、もう一度、合成する画像に貼り付けます。
    所定の位置に移動し、  移動 では アクティブなレイヤーを移動 が選択されている事
    レイヤー(L) > レイヤーの拡大・縮小(S)  で大きさを調整します。
    左が結果、右が材料ですね。


同じ様に、桜の上に元の水仙の花弁の一部を重ね合わせた結果が、最初にご覧戴いたものです。


説明用なので、雑に作業していますが、実際には、嵌め込んだレイヤーに対して、
   拡大縮小したり、回転したり、鏡像反転したり、明るさコントラストを調整したり、ガウシアンぼかし を入れたり、
して、馴染ませる作業が必要です。
勿論、丁寧な作業では、クイックマスクボタンの右下にある % 数字で、画像を拡大表示させて行うのが 鉄則 ですね。


最後に、コツをひとつ。
嵌め込む画像は、元画像と違和感が出ないものを選ぶ事です。
  例えば、この例の場合、同じ様な天候で撮られた画像を選ばないと、違和感を消すのに苦労します。
  晴れた日の画像なら、同じ様に晴れた日のものを。
  光線の状態も、割と、違いを見破られ易いですね。 光源の位置と強さに留意です。
  ここでは、影はあまり目立ちませんが、画像に依っては重要です。 合成したけど 影がない !  なんてね。
  パースペクティブ(遠近線と角度)も、重要です。 目は意外と正確に捉えてしまいますから。
  取って貼った様な という言葉がありますが、 そうならぬ様に、素材選びが肝要ですね。


以下に、今回の材料で ちゃんと 作成したものがありますので、興味があれば、ご覧下さい。  あんまり、変わんないかなぁ ...

         MTT#0106 うぬぼれダンス 突然変異 [コラージュ]     



[2015/02/14] 誤字訂正

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