2015年5月20日水曜日

写真と縦フレーム横フレーム [初心者向け]

前にも触れた事があるのですが、
写真では、人物は縦フレーム、風景は横フレーム、が多いですね。
でも、待って下さい。
人物が中心の映画やテレビは、横位置で固定!です。


相手の方をよく見る場合は、目の動きは、縦方向!と以前も書きました。
複数の方の場合には、相互の関係をも盛り込める、横方向がかなり増えます。
でも、ひとりの被写体でも、環境や心理を表す為に、横位置が活躍します。

写真では、縦横、何れのフレームも可能ですから、
気分で、或いは、計算の上、はたまた、本能的に、 その選択をしていますね。

同じ様に、被写体として人を扱う 動画 映画やテレビ では、
選択の余地はありません。
  最も、スマホの動画の普及によって、縦位置動画も増えてはいますが ... 。

そう、これらの世界では、フレームは制限されているのですね。


風景写真がメインの私も、
何時でも、横フレームばかりで撮っている訳ではありません。
勿論、縦の構図だって使います。
縦の いい 絵 が撮れたり あったり します。  本当は、Blog で使いたい 縦フレームの絵 も沢山あります ... 。.

でも、自分の Blog では、敢えて、避けています。  縦フレーム。
実験的な意味合いもあってなのですが、
横フレームだけで行こう と心に誓ってあります。
Blog としてのデザインが崩れるのを嫌っての事、 との言い訳もあります。

デジタルになって、レンズが単焦点からズーム主体になった時にも感じたのですが、
制約が変わると、自ずと、撮り方や感じ方や選び方も変わります。



選択の自由度が高ければ、 理想的な状況下で 任意の表現方法が可能になる訳ですが、
それが結果に結び付くかと言えば、必ずしも、そうとは限りません。
制約が多ければ、その中で、人は何とかするものです。
例えば、
  横位置しか駄目となれば、縦位置で纏めずに、工夫して、横に収める
  この焦点距離だけとなれば、何とか他のものを入れたり、切り取り方を変えて、絵を纏める

意外にも、こうした積み重ねが、経験となり、その人の持ち味になるのかも知れません。


事実、この場面では縦位置しかないと言う状況で、横位置で撮って見ると分ります。
難しい事ですが、 きっと、十人十色の絵になるのではないでしょうか。
それが個性と言い切れる訳ではないですし、
その絵を後日選択するかと言えば、それは、分りません。


でも、偶には、
今日は、縦フレームだけ とか 横フレームだけ とか、決めて撮影するのもいいのかも知れませんよ。
ひょっとしたら、別の世界が見えて来るかも。


誰が撮っても、同じアングル同じ構図になる様な被写体なら、個人差は少ないでしょうし。
やはり、自分の 絵 を目指したいなら、人と違う事をしなくちゃ!。  これ、自分への戒め。 いや、諦めの呟き?。



参考迄に。

兎も角、フレームの縦横比は、意外と、影響力が大きい!です。

良く使われる縦横比に、3:2 と 4:3 とがありますが、  例: 一眼系 と コンパクト系。.
これも、意外と、影響力があります。
写り込む範囲が違うので、自然と、切り取り方が変わるのですよね。
双方の違いは、ほんの少しですが、出て来る画像の印象は、結構、違っていたりします。
  これは、実体験です。
  コンパクトを最初に入手し、次に一眼に行った時に、双方を較べる意味で同じフレームで撮ったのですが、
  横方向に長い一眼では、フレームの取り方が微妙に違っていて、絵から受ける印象も異なりました。
  尤も、嘗て銀塩時代に 135 から 120 (6x6) を扱った時ほどのインパクトはありませんでしたが。  最初、撮り難かった 6x6 ... 。.



縦横を切り替えたい とか、 レンズを交換したい とか、 ズーム位置を変えたい とか、
それも、一案ですが、 その前に(時間的に許すなら) 、
今の状態で、四苦八苦して見るのも、 いい です。
行き当たりばったり と言う言葉がありますが、
正に、それ!。
表現の幅が広がるとか、引き出しが増えるとか、 そんな、練習にも繋がるでしょう。

これらの制限で、一番、インパクトがあり、何方でも実行し得るのが、 縦横フレームの固定なのではないでしょうか。
 


制約が多い方が人は育つ と言う事でしょうかね。
或いは、
自由と言う環境は、
選択肢が多過ぎて、持て余す ... 。



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