2015年7月9日木曜日

第49回 季節と四神そして色

季節を喩えるのに、 四神 が使われる事があります。
青竜・朱雀・白虎・玄武 ですね。
また、春を意味する 青春 は有名ですが、
若年期を 青春、 壮年期を 朱夏、 熟年期を 白秋、 老年期を 玄冬 と表現したりもします。
さて、 季節と 四神 についてです。


冒頭に、人生を季節に喩えて、
若年期を 青春(せいしゅん)、 壮年期を 朱夏(しゅか)、 熟年期を 白秋(はくしゅう)、 老年期を 玄冬(げんとう)、
と触れました。
皆、季節に色が修飾されています。

そう言えば、極 稀に ですが、 季節を喩えるのに、 四神 が使われる事があります。
ここでも、各々の 神 には、お決まりの 色 があります。


さて、何回も 四神 に触れていますが、 中国の神話、天の四方の方角を司る霊獣 の事を 四神 と呼びます。
或いは、 四獣 とも。

東の青竜(せいりゅう)・南の朱雀(すざく)・西の白虎(びゃっこ)・北の玄武(げんぶ)、
ですね。

  瑞獣(ずいじゅう)の四霊(麒麟・鳳凰・霊亀・応竜)を 四神 とも呼ぶ様ですが、 ここでは触れません。
  でも、 麒麟 が 白虎 に変わっている とも 考えれば、かなり、共通していますね。
  そう言えば、 想像上の生き物の 麒麟 と、白虎 のイメージは、一部、重なったりもします。   う~ん、無理があるか ... 。

これにも、色が付いています。
青・朱・白・玄 です。
そう、 先の人生の時期と 同じ です。


この色って、 何なの?。  実は、私には、良く分りません! ... 。

青は 所謂 ブルーではなく、本来は、緑 です。
朱は 赤 ですね。
白は .... 。  書く迄もありません。
玄は 黒 の事です。


Wikipedia さま から、表をお借りしましょう。        出典 : ja.wikipedia.org/wiki/四神

四神(四獣) 四方 四季 四色 五佐 五行
青竜 緑(青) 句芒(こうぼう)
朱雀 赤(朱) 祝融(しゅくゆう)/ 朱明(しゅめい)
白虎 西 蓐収(じょくしゅう)
玄武 黒(玄) 玄冥(げんめい)
黄竜 中央 土用


春 は 龍 の如く 昇り揚がり、  色青く生い茂り、
夏 は 雀 の如く 空を舞い、   赤々とその生を謳歌し、
秋 は 虎 の如く 地を駆け、   白々とその実を次に伝え、            う~ん、秋の白は む、難しい ...  
冬 は 亀 の如く じっと佇み、  暗黒の中に生を繋ぐ              亀 ではなく 亀と蛇 でしたっけ?。
 

四神に 黄竜 を加えて、 方位と共に、 季節の移り変わりを 表します。
そして、 各季節に 色 が 当てられています。

個人的には、 えっ!、その色なの? と言ったものもありますが ... 。

  でも、不思議に思うのは、 光の三原色で、 白は各色の飽和、黒は各色の無 だと言う点です。
  更に、青も朱(赤)も、 光の三原色 の色のひとつです。
  この事を考えると、各季節に割り当てられえた色が、何となく、合点がいく 様な気もします。


脱線しますが、 黄色の竜 は 嘗ての中国で 皇帝 を意味しますね。  と言うか、 皇帝の象徴 ですね。
そう、 五爪の竜 の色は 黄色 です。

その 黄竜 を中央に据え、 各方位を 四神 が守り、
季節の移ろいの節目(土用)を 黄竜 が司り、
最も高貴な色(金色 こんじき) としての 黄色 を与える と言う事なのでしょう。

  さて、ここでも、登場するのは、 今度は、色の三原色 のひとつ 黄色 ですね。
  三原色好きな 古代中国、 と言った処でしょうか?。


四神 が方位に関連するのは、良く知られた お話 ですが、
季節とも密接に結び付いている のは、不思議な感覚ですね。

そして、 お決まりの色が 季節を現す。  何か、魅力的だとは思いませんか?。



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