2016年2月1日月曜日

第59回 陽気がやはり変だぁ

ここの処、陽気、つまり、天候が変だなぁ~と思っています。
特に、昨年の晩秋に、春咲く筈の樹木が 結構 狂い咲いているのを目の当たりにしているから です。
早春の花も、例年に比べ、早い開花の便りが届いています。
天候不順のひと言で済むなら良いのですが ... 。


ご存知の通り、春に咲く花は、
夏の間に花芽分化を済ませ 季節の変遷と共に冬眠し やがて 目覚めて春に開花します。
狂い咲きは、天候の変動で、冬眠が打破され、 季節を春と勘違いして 適切な時期でないのに開花に繋がる事ですね。
花芽分化した芽の数は、例年、そうは変わらないでしょうから、
狂い咲きしてしまえば、春本番での開花数が減る事になります。

開花時期は 植物固有のタイミングで 訪れます。
狂い咲きし易い樹種は、
冬眠の打破が早く、 開花のタイミングを 気温や日照や降雨量の つまり 季節の変動で 敏感に 察知 するものが多いですね。

狂い咲きを おおっ 早いねぇ もう 花かい! と嬉しく眺めるのも、
ちらほら と 疎らに 咲いているからですね。

樹冠を埋め尽くす如く 咲き乱れてしまう事は稀ですし、 そうなれば、希少価値はあっても、 本来の時期は?と不安になります。

本来は春に咲くものを 一足先に 眺められる、 その ありがたさ から、 狂い咲きし易い樹種は 歓迎 されますが、
元々、狂い咲きし難い樹種が咲いてしまうのは、 戴けません。

それ位、季節が狂ってしまっている証拠だから ... 。

そして、 数週間も早い開花。
単に、季節の時計が早まったのなら良いのですが、 違いますよね。
通常よりも寒の緩みが長く続いているだけで、また、元に戻ります。
寒気に体が慣れている処に、春気分の日が続き、 それに体が順応し出した頃に、また、元の鞘に戻されるので、 しんどい!。
植物も同じで、 タイミングをずらされているので、 綺麗に咲く と言う訳にはいきません。
花が 痛み勝ち なのですね。
やはり、 本来のタイミングで開花した方が 本来の良さを 満喫 出来ます。


食材の旬が認識し難くなっているのと同様に、
季節を感じられる花が 別のシーズンに咲いてしまうのは、 どうでしょうか?。
春を告げる花が 冬に 咲き誇ってしまったら、 どうでしょうか?。

メリハリのある 季節感 が薄れて行く その恐怖 は 私だけ なのでしょうか?。


寒ければ寒いで文句を言い、 暑ければ暑いで文句を言う、 そんな 私が そう 思うのですから、
不思議なものです。


寒ければ暖を求め、暑ければ涼を求める。
当たり前ですが、
それが実現し、日常化してしまえば、 季節感など何処かへ吹き飛んでしまいます。
残念ですが、 らしさ は 大切ですね。


そうそう、この春、 花一杯の春爛漫の景色は見られるのでしょうか?。
危惧に終われば良いのですが ... 。  取り越し苦労 とは思いますが ... 。



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