2016年2月15日月曜日

GIMP GIF アニメーションを自分で (3)+ ディザリング

前回 GIMP GIF アニメーションを自分で (3) 256 色の制限 で、GIF アニメ化の留意点を挙げました。
色数の制限から、 ディザリング を適応する! と書いたのですが、
具体的に、どう言う事なのか?。
百聞は一見にしかず ですので、例示しながら、説明します。


写真等の画像から GIF アニメーションを作る時の 落とし穴!。
それが、GIF の色数の制限 256 色であるのは何回も書いています。

滑らかな諧調が失われ、ベタっ とした 斑模様が出て来ちゃうのですよね。
これへの対策が、色のインデックス化 と ディザリング適応 なのです。

ディザリングは少ない色数で、多色を表現する手法なのですが、
見た目重視 である点を忘れてはいけません。  細部を拡大して どうの こうの 騒ぐ世界ではありません。.

無指定のディザリング無し は、細部に於いても、忠実に原画を変換しますが、
それが、諧調飛び 斑模様 地図の等高線 珈琲の染み となって現れます。

綺麗に交互に配置した 赤と白の枡 市松模様 を離れて見ると ピンク に見間違うのと 同様に、
ぱっと見 遠くから見た印象 を近似させるのが この手法です。

図で例示しましょう。

上から、RGB インデックス化ディザリング無し インデックス化ディザリング有り(誤差拡散) で較べて見ます。
おっとぉ、図は GIMP2.6.7 ちと古い。.   
慌てて、この後、GIMP 2.8.16 にアップグレードしたので、 本投稿が、最後の 2.6 系の図です。.   




注目すべきは、中央の インデックス化ディザリング無し で 256(255) 色に落としたものの 諧調 が べた色 になっている点です。
同一色の枡が固まって置かれています!。  左側(800% 拡大時) 左上や中央右寄り。.
これが、何もせずに、 GIF アニメ化した時の 欠点 となって、 上述の様な 不快感 を齎します。
RGB では、微妙に異なる色の為、これが滑らかな諧調として認識されているのですね。
ディザリングしたもの (下) は、 細部で見ると、原画 (上 RGB) とは大いに異なりますが、
同一色が隣接するケース が少ない のが お分かり戴けるかと。  左側(800% 拡大時) 中央右寄り。.
この為、少し離れて見れば、あたかも、諧調が潰れていないかの如く、表示が可能になるのですね。  右側(100% 原寸時) 左中央。.

上の例では、1枚のレイヤーを対象としましたし、色数の少ない(偏った)原画ですから、端的ではないかも知れません。
色数が増え勝ちな一般画像(写真)を対象とした コマ数も多く色の変遷の多い 動画では、 もっと如実に現れる筈です。
つまり、他のコマで必要な色が増えれば、 該当コマでは確実に 諧調のまるめ がされ、 結果、 更に単純化が進むのですね。

これを  GIF アニメ として、 このまま再生すれば、
同一色で塗り潰された一群の集団が 雲の様に固まり 可笑しな模様を描き出す と言う寸法です。

本来、その様な 模様 が現れる筈のない場所に出て来ると、 人は違和感を感じます。
その具体的な例が 別 Blog で発表した 私の失敗作! です。

                                   MGT#0072 St. Valentine's Day (Animation)

ふたつアニメーションを載せています。
何も考えずに作ってしまった例と、
コマの推移を見直し インデックス化とディザリングを事前に適応して 作り直した例 とを 見比べて見て下さい。



尚、本投稿の例示が分かり辛いかとも思いましたので、
30 コマで色の変遷が多いアニメーション素材を使って、追加です。  構成はほぼ同じです。  最後の 2.6 系での図。.
詰まる処、 中央の ディザリング無し が上の原画に比べて ベタ一色で塗り潰されてしまう点 に留意です。
拡大して あるいは 細部を詳細に見なければ、 ディザリングする事で、充分に鑑賞に堪える画像が生成されます。 (下右 参照).


やはり、 わ ... 分かり辛いかな ... 。  あぁ、いけね!。  文字を入れ忘れた ... 勘弁してね、です。  ふぅ、説明は難しい。.
尚、 この例では、最後(下段)のディザリングは ポジション での適応です。.



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