2016年10月12日水曜日

GIMP で年賀状を 2.8.xx 対応版

以前、同じ様なタイトルで投稿しましたが、 古いものにも係らず、時期になると、訪れて下さる方が 少なからず いらっしゃいます。
そこで、最近の GIMP に対応した 雛形 と その使い方を書いて見ようと思います。
雛形 は、別ページにダウンロードリンクを用意します。
多少は GIMP に触った事のある方 が対象です。


先ず、基本的な GIMP の使い方が分からない方は 別のサイトや書籍や雑誌をご覧になって下さい。
初歩的な作業手順は省いての説明となります。  ご了承下さい。 .


では、行きます!。
以下のページにアクセスし、雛形 を入手して下さい。
ファイル名は PostCardSample.zip です。

    GIMP xcf File 年賀状 雛形
                         リンクの無断転載 禁止!。.

これには、ポストカードサイズに調整した GIMP 独自ファイルが3つ格納されています。
縦横兼用の PostCardSample.xcf と、 縦専用の PostCardSampleV.xcf と、横専用の PostCardSampleH.xcf と、です。

見本で入れてある 富士山に日の丸 画像は 以前に 以下の投稿で ご紹介したもののマイナーチェンジ版です。.

     GIMP 写真を調色写真に 応用編 賀状素材を
 




圧縮を解除して、
これらのファイルを所定の場所(ご自分で分かり易い場所)に保存して下さい。


概要の説明です。

文字は 見本 が入っていますので、これを修正して、ご自分の雛形を作ります。  挨拶文やご住所とお名前ですね。
複数のレイヤーをレイヤーグループに纏めてあります。  GIMP 2.8 以降の機能ですね。
画像も 見本 を入れてあります。
ご自分のポートレートや家族写真と入れ替えて下さい。  留意点あり。  詳細は後述。.
或いは、 フリーの素材配布サイトでそれらしいものを探してくるのも良いでしょう。
「フリー 素材 年賀状 20xx」 等で画像検索すると見付かります。
但し、利用規定を良く読んでからにしましょう!。
編集が 出来上がったら、ファイルを .jpg 形式にエクスポート します。
そして、お手持ちのプリンタに付属のソフト(或いは カメラ付属ソフト)で 縁無し 印刷をして下さい。


  何年か、この雛形を使い続ける場合で、縦横どちらを使うか決め兼ねる時には、
  是非、 PostCardSample.xcf をお使い下さい。
  画像サイズを縦長/横長に変更する時に、レイアウトの変更で対応が可能となります。  詳細は後述。.


作業1 文字編集

ご自分の内容に合わせた文字に編集します。
ツールボックス から テキスト(A) をクリックし、更に、画像内の文字レイヤー をクリックします。
文字レイヤーが選択されますので、 ツールボックス 下の エディターウィンドウで編集 をチェックします。
テキストボックスに現在の文字が表示されますので、 編集して下さい。
  画像内での文字編集をした事がある方は、その方法でも OK です。
  文字を選択して、薄黄色の背景に変わっていれば、高度な編集が可能です。
    フォント種類を変える例 / 色やサイズも同様に編集可。.
    参考 URL :  PC GIMP ひとつのテキストレイヤーで複雑な表現を

既定のフォントの大きさや フォントの種類や 文字色 を変更するには、ツールボックス 下の 各項目を操作します。

移動や文字間隔の操作は、追って、レイアウトの段階で行いますが、
文字変更以外で、やる方法は同じです。  エディターウィンドウで編集 は不要ですが。

 GIMP Help : 
          https://docs.gimp.org/ja/gimp-tool-text.html
          https://docs.gimp.org/ja/gimp-image-text-management.html


作業2 画像挿入

ご自分の写真と入れ替えます。
GIMP は レイヤーを重ねる事で画像を作ります。
上に来るレイヤーが下を覆うのですね。  勿論、透明部分があれば、下が透過して見える事になります。
デジカメ等で撮影した画像は、ポストカードの画像より、サイズが大きいので、縮小する必要があります。
ポストカードが横位置なら 1748 x 1181 px 以上のサイズで幅一杯の大きさになります。
通常は、写真の縦横比と ポストカードのそれとは 異なりますので、
余白無しの場合、どちらか小さい方に合わせ、ほんの少し大きなサイズに縮小する事になります。

では、やってみましょう。

右の レイヤー選択画面 で 選択レイヤーを 見本の画像(レイヤー名:写真) の位置にしましょう。
そこで、 ファイル(F) > レイヤーとして開く(E) で写真を取り込みます。
  グループに属さない状態で、 新たな写真のレイヤー が 見本の画像 の上に出来ている筈です。
  この時には、写真は レイヤーグループに属さない形にして置いて下さい。.
おっと、縮小の前に、レイヤーをコピーして置きましょう。
レイヤー(L) > レイヤーの複製(U) です。  こうする事で、元の写真を GIMP 内でキープします。  劣化防止ですね。
このままでは、作業し辛いので、最初に開いた写真のレイヤーを 不可視化 して置きます。
レイヤー選択画面 で 目のアイコン を クリックして、外します。


次に、 レイヤー(L) > レイヤーの拡大・縮小(S) で 以下 の大きさを参考に、縮小 します。
  見本では、 葉書縦横比の画像を使っています。  1044 x 705 px 。  ( Original : 1748 x 1181 px ) 。
  横幅を合わせると、
  縦横比 2:3 (一眼の標準比率) 横フレーム で ≒ 1044 x 690 px です。
  鉄横比 4:3 ( コンパクトの標準比率) 横フレーム で 1044 x 780 px です。
  勿論、 このレイアウトから変更する場合には、お好きなサイズでどうぞ。.

仮に、 トリミングして、不要な写り込みを削除したり 縦横比を変えたい 場合には、
別画像でも開いて、 所定の大きさの 選択範囲(通常は四角) で位置決めして、
選択範囲をコピー > 画像の切り替え > レイヤーとして貼り付け が楽だと思います。

暫定的に、見本と同じ位置に動かしましょう。
右の レイヤー選択画面 で 選択レイヤーを 背景 の位置にしましょう。  レイヤーとして 背景 が選択された状態。.
ツールボックス から 整列 (四画に4矢印) をクリックし、
基準 をクリックし 最初のアイテム を アクティブなレイヤー に変更します。
縮小した画像をクリックして、四隅に四角いアイコンが表示される様にします。 
中央揃え(垂直) 中央揃え(水平) とクリックします。
その後、 右の レイヤー選択画面 で、
該当レイヤーを  画像と挿入文字 グループ の 画像 コピー の上に移動します。

 GIMP Help : 
          https://docs.gimp.org/ja/gimp-file-open-as-layer.html
          https://docs.gimp.org/ja/gimp-tool-scale.html
          https://docs.gimp.org/ja/gimp-tool-align.html
          https://docs.gimp.org/ja/gimp-tool-move.html


作業3 レイアウト

では、レイアウトして行きます。

  縦横兼用の PostCardSample.xcf をお使いの方は、 ひと手間 掛けて下さい。
  画像サイズがポストカードより大きくしてありますので、 横なら 1748 x 1181 、縦なら 1181 x 1748 、 に変えます。
  画像(I) > 画像サイズの変更() で変更して下さい。
  参考:: 選択レイヤーの位置や大きさに合わせて画像サイズを変更するスクリプト
                   解説: GIMP Script-Fu (6) レイヤーから画像サイズ変更を
                   スクリプト: GIMP Script-Fu Shiro-Layer-To-Resize-Image
                                                      リンクの無断転載 禁止!。.
   横位置レイアウトでの留意点。
   この見本では 縦位置レイアウトを強引に横にしていますので、文字サイズや改行や位置を検討して下さい。
   複雑な表記文字で縦横兼用にして各パーツのサイズを変えずに置くには 制限 が多いです。
   本来は、縦横別のレイアウトや文字組が必要な気もします。.

選択レイヤーを 背景 にすると、 全体のイメージ が掴めます。
移動は レイヤー選択画面 で 選択レイヤー を切り替え(クリックし) ながら行います。  選んでは動かし、選んでは動かし。

レイヤーグループが導入された事で、 幾つかのレイヤーを一団で移動する事が出来る様になりました。
グループ毎に動かすには グループ を選択し、 グループ内の相対位置の変更は 各レイヤーを選択します。

レイヤーグループ内のレイヤー群を 纏めて 拡大縮小する事も可能です。
文字すら、拡大縮小の対象になります。   文字情報は破棄されてしまいますが ... 。  情報の復元も可能です。.
唯、 その画像は 劣化し易いので、 微調整に限って置いた方が 安全です。
基本的には、 縦横比が変わってしまうと 歪(いびつ) に なりますので、
ツールオプション の最下にある 縦横比を維持 のチェックを忘れずに! です。
    太った お躰 や、でかい お顔 を、 すっきりさせるのに、
    写真の人物が収まる様に縦全てを四角い選択範囲に取り、 縦横比を維持せず、少し幅を縮める方法も。
    そうです、 凹 曲面の鏡に映る あのイメージ ですね。  おっと、脱線。  そのうち 書くかな?。.

 GIMP Help : 前項を参照.


作業4 レイヤーやグループ追加 (必要なら)

干支 2017 年なら酉(とり) を画像として入れるなら、 イラストなどを入手し、
レイヤーやグループとして加えます。
写真に一部被せても良いでしょうし 、 不透明度を下げて、うっすらと下のレイヤーを透過させても良いですね。
バランスと位置取り は、センスの見せ所です。


作業5 印刷用のファイル生成

編集が 出来上がったら、ファイルを .jpg 形式にエクスポート します。
そして、お手持ちのプリンタに付属のソフト(或いは カメラ付属ソフト)で 縁無し 印刷をして下さい。

白背景 縁有り でデザインした場合には GIMP からの印刷も可能です。
プリンタのハードウエアマージン(印刷不可能範囲)に注意して下さいね。



尚、基本的なデザインが決まれば、
翌年に、 年号と干支等を変え、 写真を入れ替える方法で使い廻しが効きます。
同じデザインで毎年届けば、一目見ただけで、 「ああ、あの人!」 と、 印象深いものになると思いますよ。



参考用に昔の投稿のリンクを置いて置きます。

    GIMP で年賀状を  2012/11/20 公開




[2016/10/12] 暫定公開 校正の可能性もあり
[2016/10/12] 従前の投稿 リンクを追記

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