2017年1月3日火曜日

GIMP 印刷前提の画像作成

GIMP を使って、 画像処理はしますが、 印刷はポストカード位です。
撮った記念写真は そのまま 印刷しています。
でも、 印刷すると 色や濃度が微妙に 違う! と言う経験は 何方にもあると思います。
何とかしませんか!。


さて、 つい先程、 プリンタの事を書いたのですが、 少し、時間があったので、プログラムを書いていました。
インク量の目安 (正確には色毎の相対比ですが ... ) が算定出来ないか? ... です。

いやぁ、 画像処理は 難しい ですねぇ。

とても、 ものになるとは思えません。  また、無駄な時間が過ぎて行く ... 。.


でも、 ここで、 思わぬ発見がありました。

画像を印刷すると思った様な色調にならない と諦めていた私ですが ... 。
とは言え、カラーマネージメントを、本腰を上げて、取り組む 元気 もなくて。

でも、以下の事に気を付けて画像作成すれば 程々の もの が 家庭用プリンタから出て来る事が分かりました。
勿論、 モニタは透過画像、 プリントは反射画像、 なので、 絶対に同じには出来ません。
でもでも、  近似の程度 が縮まります。



印刷時点に利用する  ICC プロファイル を埋め込んだ 画像 を作れば良いのです。
でも、 そのままでは、 何もしないのと同じ。
  いや、 正確には、 モニタ上で印刷時点の画像(類似)と対面する事になります。
  白や黒の濃度が違いますので、 中間の諧調のみ再現する 筈 です。
画像編集で 色空間の違いをある程度は修正する必要があるのです。
  あっ、 此処で言う 色空間 は 機器固有の色範囲 の意味で です。  sRGB や AdobeRGB や CMY 系ではありません。.


ご利用の 家庭用プリンタ のドライバをインストール(初期作業)した時点で、
機種や用紙に応じた ICC プロファイル がパソコンに導入されています。
印刷時点では、 これを利用して、(用紙や綺麗さを指定すると)、 自動的に 対応した もの が対処しています。

印刷用紙の特性に合わせて最適化された条件で印刷する訳ですね。
でも、 大抵の元画像は sRGB 色空間なのに対して、 印刷は CMYK を基本とする別の色空間です。
無い色がある のです。
殊更、個々のプリンタや用紙の特性で、その固有色空間は微妙に異なっています。
無い色を プリンタが勝手に作るのは 無理です。
そこで、 自分で、 印刷用の画像を捻り出すのですね。
元画像に酷似した 別の プロファイル 上での画像を 捏造 するのです。


少し、面倒ですが、
事前に、以下の作業が必要です。

 それは ICCプロファイル の場所と 名称と 内容の把握です。
 そして、 それを元に、 一回、 GIMP で カラープロファイル 指定 または 交換 をする事です。
   画像(I)  > モード(M) > カラープロファイルの指定(A)...
   画像(I)  > モード(M) > カラープロファイルの変換(C)...
 カラープロファイルをディスクから選択... でファイルを指定します。
 こうする事で、 GIMP 上にも登録され、 次回からは GIMP がファイルを自動認識する様になります。

面倒と書いたのは、 この プロファイル探し です。
ファイルベースで指定するので、普通は、大変な筈です。  パソコンに詳しくても。
場所は C:¥Windows¥System32¥spool¥drivers¥color¥ と説明される場合が多いですが、
名称から機種は分かりませんし、 プリンタドライバをインストールしただけで使っていない場合にはありません。
C:¥Windows¥System32¥DriverStore¥FileRepository¥<model>...¥ に機種毎のものがあるのですが、
C:¥Windows¥System32¥DriverStore¥FileRepository¥ には膨大なフォルダが存在します。
用紙の種類も記号化されていて、ピンとこないと思います。

各ファイルについては、 メーカーのサイトにアクセスして、 ファイル名から、 内容を確認するのが正確です。
マニュアルにも明記されているとは思いますが、
検索で調べる場合には、 「メーカー名 ICC profile 機種名」 で行います。

   この辺りの 一回やれば済む かなり 面倒な 作業 を 少しは自動化するプログラムを公開予定です。
   追って、 追補として その事に触れましょう。.


さて、 画像の 捏造 いえいえ 調整 方法です。

.jpg で保存してあれば、それを、 .xcf からなら、可視部分をコピーしクリップボード経由で別画像に、 開きます。
画像(I)  > モード(M) > カラープロファイルの変換(C)... します。
機種や用紙等に合わせた ICC プロファイルを選びます。
同一のプロファイルで、
画像(I)  > モード(M) > カラープロファイルの指定(A)... します。
.jpg でエクスポートします。  名称は プリンタ機種名+用紙名 等を付加し、識別します。

さて、印刷して見ましょう。
指定した用紙と印刷精度(綺麗さ)がマッチングする様に でですよ。


あっ、 最後に断って置きます。
プロファイルが埋め込まれた画像は 機器 に依存しています。
プリンタ用なら、機種や用紙に合わせて オーダーメイドした 謂わば 特注品 です。
印刷結果が 原画をより忠実に再現する様に 加工している事を忘れてはいけません。
くれぐれも、 オリジナルを 直接 操作してしまわぬ様に 留意 して下さい。



[参考]

  試行結果からの類推ですので、読み飛ばして下さい。

  当初、 プリンタ用のプロファイルは RGB から CMYK への色空間の変換を担っている とばかり思っていました。
  でも、 色々と試行錯誤していると、 どうも、 RGB から RGB への変換の様だと思い出しました。
  インク( CMYK系 )への変換はハードのエンジン内に実装されていて、
  プロファイルは 用紙や機器の特性に合わせて 差異を吸収しているだけ見たいだ と ... 。
  その証拠に、 プロファイルを画像に埋め込んでも、 各ピクセルの4データは大きくは変わりません。
  もし、CMY 系なら、数値は ガラッと 変わる筈ですから。

  別の見方をすれば、 印刷(業務用)を前提とした Internet 検索結果 は全て 当て外れ とも言えます。
  印刷プロファイルは、 業務用と家庭用(インクジェット系)で全く異なる 事になりますね。.



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