2017年3月3日金曜日

GIMP 写真の周波数分割を利用して 皺取り!

以前、年賀状用に 簡略な方法で皺取りする手順を ご紹介 しました。
今回は、少し、本格的なものを。
作業は面倒ですが、 綺麗な仕上がり が期待出来ますよ。
いざと言う時には、 これを どうぞ!。 


以前、 GIMP 写真のお肌をキレイに 簡略な方法  と言う投稿を上げましたが、
割と、検索で訪れて下さる方が多いのです。
それだけ、写った結果を修正したい と言う事の 顕れ なのでしょう。

今回は 本格的に! です。


皺や黒子やシミを 修正 するには、 普通、 スタンプ類 のツールが多いのではないでしょうか?。
でも、上手に加工しても、 何となく違和感が残り、 修正見え見え だったりもします。

まるで、赤子の様な 滑らかで瑞々しい お肌!。
お~、 全女性の 憧れ そして 願望 なのかも。  大袈裟? ... 。

そんな夢の様な 絵 を あなたに ... 。


GIMP で作業しますが、 標準状態のものでは 大変です。
ひとつ Script-Fu を導入して下さい。

リンク: Wavelet Decompose Script-Fu
       http://registry.gimp.org/node/13549

  同様の Plug-In もありますが、 OS 毎に用意しないといけないので、 こちらが お勧め。


Script を導入すると、 メニュー 画像(I) の中に Wavelet Decompose ... の項目が現れます。
実行時のメニューは英語なので、めげずに 使い熟し ましょう!。
因みに、  Wavelet Decompose は 周波数分割 とでも訳すのでしょうか。


慣れる迄は、パラメータに触らずに、 標準状態 で使って見ましょう。


画像(写真)を開き、 このメニューをクリックすると、新たな画像が生成されます。
ここでは、 画像を 周波数成分 (?) で分割した 6つのレイヤー が生まれます。
その両端は、
高周波レイヤー(レイヤー名 Scale n (m pix) )は 灰色ベースの線画になっていて、
低周波レイヤー(レイヤー名 Residual )は 色が ぼ~ と滲むものになります。
中間のレイヤーも 数字に応じて 灰色ベースの ぼけた 線や点 の集合 です。
高周波のみの画像は 詰まる処 ピントの山 です。
はっきり くっきり したもののみ 抽出 された状態になっています。

皺や黒子やシミは これらの高周波寄りのレイヤーに記録されています ので、
これらを、 スタンプやスプレーを 使って、消してやれば、 さようなら! となります。

  一般的な 修正手段 が 周辺の色成分も一緒に処理するのに較べて、
  この手法は 灰色ベースの中に浮かぶ 黒や白の 線や点 なので、 多少は 大雑把に扱っても アラ が出難いです。
  つまり、個々の作業自体は 楽 です。


生成された画像レイヤー群を 上から順に 不可視化 していけば、
徐々に、 ボヤケた画像に変わって行きます。
そこで、 どのレイヤー迄 編集を加えれば、 目的が果たせるかの あたり を入れて下さい。
       どのレイヤー迄 不可視化 すれば 皺や黒子やシミが 見えなくなるか ですね。 
普通は、 上から3~5レイヤーになる筈です。
 

そこで、 これらの複数レイヤーに修正を加えます。
下から行くのが お勧め です。
レイヤーをコピーして、そのコピーレイヤーに 該当ツール で修正して行きます。
元のレイヤーは 不可視、 コピーレイヤーを可視に、 して下さい。
この際、色は無視して、明暗にのみ注意しながら、直します。
スタンプの素材は、周辺から取りますが、そのレイヤーに色はありませんので、大丈夫です。
上のレイヤー程、明確な線や 点に なっている筈なので、
上は スプレー、 下はスタンプ等 が お勧め です。 


Original のレイヤーが最上部に 不可視 の状態でありますから、
最後に、 この 可視状態を 切り替えれば、 使用前・使用後の 比較 もバッチリです。


敢えて、.jpg ファイルの部分拡大の原寸表示で ご覧戴きます。


4352 x 3264 px の原画の 一部 204x251px です。

サンプル用なので適当ですが、 ご覧の通り!。
程々に残してあるので、余計、リアルですね。


恐らく、慣れると、 修正ひとり当たり 十分未満 の作業でしょう。
     手間取っても、1時間は要らないと思います。  数分 から 数十分 の世界。
     勿論、 作業する方の性格にも依りますので、一概には言えないか ... 。   私は適当派!。.



最初は、慣れない画像群に混乱するかも知れませんが、
効果満点ですので、
騙されたと思って、一回、身近な素材で お試し になられる事を薦めします。



慣れて来て、更に、入念な作業をしたい場合には、
初期ダイアログの Scale Count で、 レイヤー数の値を増やして作業するのも良いでしょう。

或いは、 幾つかのレイヤーを対象に ぼかし てしまう 手法 もある様ですね。
これは、 皺やほくろ 取り には 効きませんが、 お肌を滑らかに には効果がありそうです。
中間のレイヤーを対象に 数ピクセル ぼかす のが良い見たいです。



女性がこれらのカモフラージュや対策で行う 作業 よりは ずっと 短いのでは? ... 。  いや、 冗談。 :) 。.



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