2017年9月16日土曜日

GIMP 2.9.6 工事用ヘルメットを被った GIMP 3

さぁ、 お目当て の GIMP 2.9.6 !。
使った感想 と行きたい処ですが ... 。
何から行きましょうか?。
盛り沢山で 困っちゃう ... 。


兎に角、インストールは終わって、 動かせる環境も確認 しました。
その辺りに興味がある方は 前投稿 をどうぞ。



個人的に気になる GIMP 2.9.6 の内容は? と言えば、

 色深度拡張
 写真 RAW ハンドリング
 Exif 等のメタデータ ハンドリング

です。
最後の項目は、自前で書いたプログラムもありますし、
更に高機能でその内容に特化したものも多いので、
おまけ 的な位置付けかも知れません。  でも、興味津々。  見方が皆さんと違うかも。.

取り敢えず、
この順から行けば、 最初は 色深度 になりますね。


実は、 身構えていました。
8 Bit から 16 bit になれば、要求メモリ量は 確か 4倍の筈ですよね。
更に、 32 bit になれば、 ... 。
16 GB の物理メモリを積んでいるとは言え、 間に合うのかなぁ ... 。


でも、 それは 危惧に過ぎない のかも知れません。
16 Mega Pixel 程度の写真 ( .jpg ) を 原寸のまま 操作しても 然程 重たさは感じません。
或いは、 処理内容に依っては スワップが起こるのかも知れませんが、
思っていた程、厳しい状況ではないのかも、 と思っています。


開いたファイルの編集作業を より高い精度で行うには、
メニューにある  画像(I) > Precision  に置かれた 項目を選定します。
現在は 開発版 ですから、 将来、項目名は 日本語化 され 改良(変更)される筈です。
上の項目から下の項目になるに従って、精度が上がると考えれば良いのでしょうか。
Default は 8 bit integer です。  ( GIMP 2.8 系と同じ )



さて、
今回は、 実数 ( Float 浮動小数点数 ) を使わず、整数 ( Integer ) で 試して見ました。
端数が生じても まるめ が行われるので、多少の精度誤差はあるますが、 器が広くなっている分、精度向上がある筈。


それを裏付ける結果だと思いますので、載せて置きます。

8 Bit の GIMP 2.8.22 と、 16 Bit 及び 32 Bit の GIMP 2.9.6 の違いです。
コントラストで、 それと明るさに 手をいれたものです。
最終成果品は 同じ .jpg ファイルなので、 8 Bit に まるめ られます。
処理過程が より高い精度 で 行われる と考えて下さい。
ヒストグラムの形状が その 違いを如実に物語ります。                 




注: 編集中のもの.

                 あっ、 スクリーンショットに間違いが!。  ごめんなさい。
                 上のふたつは .jpg 保存後、 最下は ファイル保存前の 32 Bit 編集中のものです。

                 色深度を上げて行くと、最後のヒストグラムの様に、竪穴が細かく入る様になります。
                 その後に、色深度を 8 Bit に戻して書き出せば、 また、凹みを持つ山に戻りますが、
                 その形状は 竪穴 の傾向を引き摺ったものに変わります。
                 このケースでは、 16 と 32 とでは 大きな変化は見られません。  微差。  図はありませんが。

尚、 コントラスト を 10% 上げ、明るさを -10% と下げているのですが、
GIMP 2.8.22 と、 GIMP 2.9.6 とでは 若干 差がある様です。

  作業していて気付いたのですが、 現開発版の 2.9.6 では、
  色(C) > コントラスト(C) の項目は、 Default の 8 Bit では整数 % 指定、  色深度を上げると 小数点下3桁 係数指定。
  同じ変化量を与えている心算でも、 対 2.8.22 に於いて、 ヒストグラムの山頂点の移動量が違っています。
     確か、 2.9 系では GEGL に移行している 最中(工事中) ですから、 その所為なのかも知れません。
     或いは、 何か手順を間違えたのでしょうか、 私?。.

とは言え 、
基本的に、この例では、単純な操作ですし、結果に大きな差が開く とも考えられません。
増してや、 編集結果を 虫眼鏡で覗く様な使い道で無い限り (つまり普通は) 、
実際の写真に与える影響は少ないのかも知れません。
しかし、 原画の情報を少しでも大切に扱いたい、 或いは、 何回も編集を重ねる予定、
と言う場合には、 真価を発揮する と思っています。
そう、 画像編集に データ欠損やデータ劣化 は 付き物 です。
より滑らかさを求めたい と思えば、是非、 この 色深度拡張 を試して見て下さい。



   参考迄に、 GIMP 2.9.6 で弄った設定 纏め。

   編集(E) > 設定(P) > ユーザーインターフェース > テーマ > from 03-Dark to 02-Gray : [Cancel]
                                                                                       03-Dark Text Color White 〇
                                                                                       02-Gray Text Color Black △

   編集(E) > 設定(P) > ユーザーインターフェース > Icon Theme > from Symbolic to Regacy.

   編集(E) > 設定(P) > System Resources > Number of threads to use > from 8 to 4 ( If trouble, 1 ).



本題とは掛け離れるのですが、
もし、何かの不具合で、GIMP 2.9.6 が落ちると、 Process が残る場合がありました。
その場合には、 taskmgr.exe 等で 該当 Process を Kill (終了) させないといけません。
これには注意して下さいね。



最後に、
また、 順不同で すみません。
                            行ったり来たり、 これぞ、工事中! の証。
                            はい。  危ないですから、 ヘルメットは被りましょう!。



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